僕のブログに来てくれて、ありがとうございます。
みなさん、大変な状況が続いていますが、元気ですか?
「コロナ時代」は、体は元気でも、こころが疲れてしまう、
こういったことが増えたように感じます。
こころは、いったいどうすれば、癒せるのか。
これは、人の数だけ答えはあると思いますが、
今回の記事では、私のこころを癒してくれた吉野弘さんの詩を
力不足ではありますが、紹介したいと思います。
吉野弘とその魅力
吉野弘とは
吉野弘さんは、1926年に山形県に生まれ、1952年から詩人としての活動
を開始し、2014年に他界された詩人です。
「I was born」、「祝婚歌」などの詩が有名ですね。
また、学校の教科書などにも詩が掲載されており、過去に
吉野さんの詩に触れた方もいるのではないでしょうか?
ちなみに、僕の好きなシンガーソングライターの
浜田省吾さんは、敬愛する詩人として吉野弘さんを挙げています。
浜田省吾さんの名曲、「悲しみは雪のように」は
吉野弘さんの「雪の日に」にインスパイアされたそうです。
吉野弘の魅力
僕が考えるに、吉野弘さんの魅力は次の2点かと思います。
- シンプルな日本語の記述によって、物事の真理をついている点。
- 「愛」と「優しさ」にあふれた叙述をしている点。
まず、①についてです。
僕は、変に難しい表現や日本語を使った小説や詩は苦手なのですが、
吉野さんの詩に使われている日本語は、非常にシンプルです。
読んで字面だけ理解するなら、小学校の高学年でもできると思います。
でも、物事の真理をついているように、僕には感じられます。
吉野さんの観察眼と、言語能力の高さがなせるものではないでしょうか。
②は、僕のなかで一番の魅力です。
吉野さんの詩は、本当に優しさと愛にあふれていると思います。
なにげない日常を、思いやりに満ちた視点から切り取り、詩に
しています。
こころが、疲れているひとには本当におすすめしたいです。
それでは、おすすめの詩を3編紹介していきます。
おすすめの詩①
「夕焼け」
1編目は、「夕焼け」という詩です。
この詩の舞台は、夕暮れ時の電車です。
電車の中で席をゆずる心優しい少女に対する、
吉野さんの思いやりが独自の視点から記述されています。
夕焼けという情景描写と、少女の心理描写が見事に
重なり合って、独特の切なさが感じられます。
こんな人に読んで欲しい
僕は、この詩をこの少女と同じような
心優しい人に読んでもらいたいです。
僕は、どちらかというとこの少女に似ている人間ですので、
この詩が非常に心にささりました。
人に優しくするのは、人のためになり素晴らしいですよね。
でも、時々自分の心が疲れて人に優しくできない、
そんなことありませんか?
でも、そんな自分を責めないであげてください。
あなたの、気持ち・優しさを理解してくれる人は
きっと、どこかにいます。
僕は、この詩を読んで上記のようなことを感じました。
そして、この詩を読んだ時には吉野さんに
「大丈夫、僕は君のことをわかっているよ」
と言われたようにも感じました。
おすすめの詩②
「虹の足」
この「虹の足」という詩は、バスの窓から虹が見えた場面を題材として、
「幸せ」とは何かをつづっています。
この詩は、僕自身小学生の時に読んでいたのですが、24歳になって
再び読むと、まったく異なる印象を受けました。
僕も年をとるにつれ、「幸せ」とは何かを、少しづつ
理解できるようになってきたのかな?
こんな人に読んで欲しい
この詩は、すべての人に読んで欲しい、というのが本音ですね(笑)
「幸せ」とは何かを定義した、名詩だと思うので。
僕は、この詩を読んで自分の「幸せ」を実感することができましたね。
きっと「幸せ」って何か大きなことを成し遂げたり、人から
褒めたたえられて自分の承認欲求を満たすことではなくて、
当たり前のように過ぎていく「日常」を送れていることでは
ないのかな。
変わらずそばにいてくれる人や環境とともに、せせらぎのように
流れていく時間を過ごしていることが、一番の「幸せ」
ではないのかと思います。
おすすめの詩③
「奈々子に」
この詩は、吉野さんが長女の奈々子さんに送ったもので、
父の娘に対する愛情がうたわれています。
吉野さんは、「自己愛」こそが人にとって重要だと、
眠っている娘さんに、詩のなかで語りかけています。
こんな人に読んで欲しい
- 自分をなかなか愛せないひと
- 子どもが生まれる/子どもがいる親・保護者のかた
①については、僕も含めて、自分のことを認めて愛してあげれない
人に読んで欲しいです。
僕は、大学院に入ったときは先生からある程度期待されていました。
でも、その期待に応えられなくて、自分のことが嫌になっていました。
でも、この詩に出会ってから少しこころが楽になりました。
吉野さんからは、自己愛こそが、一番であると教えてもらいました。
自己嫌悪におちいっているあなた。
どうか、自分を認めて愛してあげてください。
あなたは、よく頑張っていますよ。
自分を受け入れて愛することができれば、きっと道に光が
さしこむはずです。
②については、ぜひお子さんにこの詩をよんでいただきたいです。
ある程度子どもが大きい場合は、お子さんと一緒に読んで
詩の意味を考えてもらえたらなと思います。
僕自身、今年の5月には甥っ子が生まれる予定なので
この詩を、いつか伝えたいですね。
おわりに・読書案内
詩でこころを癒してほしい
以上が、僕の好きな吉野さんの詩三選です。
詩の引用は、著作権的に怪しいので今回は避けました。
紹介が不十分で、魅力が伝わってなければ、すみません。
でも、吉野さんの詩は本当に「優しさ」と「愛」にあふれている
のでぜひ読んでもらいたいです。
きっと、あなたのこころを癒してくれます。
本の紹介
僕が持っている吉野さんの詩集を紹介します。
Amazonで買えますので、ご興味あるかたは是非。
それでは、読んでくださりありがとうございました。